『ニセコイ』と永遠の愛

10年前、一条楽は一人の少女と出会い、2人の間には幼いながらも愛情が芽生えていた。そして少女との別れの時、彼女は「ザクシャ イン ラブ(愛を永遠に)」の言葉と共に鍵で開くペンダントを渡し「いつか私達が大きくなって再会したらこの鍵で中の物を取り出すから、そしたら結婚しよう」と約束する。そして…

鍵が開かないまま時が過ぎて10年後、高校生になった一条楽は転校生の少女・桐崎千棘と出会う。最悪な出会いの後、「お互いの組織の都合上、3年間ニセの恋人になってもらう」との親のいいつけで2人の「ニセコイ」生活が始まる。しかし、千棘との付き合いの中で「もしかしたら、彼女が約束の女の子なのでは?」と感じるようになるのだが、クラスメートである小野寺小咲もかつて知り合った少年との間に「約束の鍵」を持っており、彼女にとっての「約束の男の子=楽」かもしれないと感じるようになる。果たして楽が「約束」をした少女は誰なのか?

鍵を持つ少女が二人いるのもさることながら、さらに鍵を持つ三人目の少女・橘万里花も加わり、千棘のボディガードである誠士郎(女)や誠士郎の旧友ポーラなど、とにかく主人公ハーレム設定となっています。

そんな中、楽の親友で普段はお調子者な舞子集(まいこしゅう)。洞察力が鋭く言わなくてもわかってくれるタイプであり、良い奴なのは間違いないですが、異性からはあまり意識されていない模様。主人公ハーレム設定では仕方のないとも思いますが、彼が密かに想いを抱き、大人ぶってしまうがゆえに伝えられない想い…その気持ちに気づき背中を押そうとする楽とのやりとりと集の行動は、見ていて勇気をもらえる人も多いのではないでしょうか。

そして千棘の母である桐崎 華(きりさき はな)は、日本経済に大きな影響力を持つ多国籍企業「フラワーコーポレーション」の代表取締役にして、10年先までスケジュールがビッシリと…ちょっと極端すぎる生活を送っていますが、娘を想う気持ちはあるのに、上手く接する事が出来ないという不器用な面も持ち合わせており、秘書として使っている楽に娘との接し方を説かれる事になります。

そんな華がモットーとして掲げている「タイム・イズ・ノットマネー」は、多くの人が聞いた事のある「タイム・イズ・マネー」とはちょっと違う考え方。時間とお金は同じ価値があるという言葉に対し、時間の方がお金よりも価値があるという考え方であり、今では「時間は全てにおいて平等であり、その使い方が大切だ」と色んな場面で耳にします。私もその考えはその通りだと思いますが、「タイム・イズ・マネー」が違う訳では無く、時代によってお金の価値が変わってきたのかなと思う言葉でもあります。

どんだけ鍵あるんだよ!そんな被る約束の仕方じゃないじゃん!なんてツッコミを堪えれば、可愛いヒロイン達に癒され、もう小野寺さんで良いじゃんなんて思いながらも楽しめて、胸に響く言葉もあったり…自分なりに楽しみを見つけられる作品だと思います。約束の少女は誰なのかという核となるストーリーは、ご自分の目で見て楽しんでください♪

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