『少年の残響』とそれぞれの境遇

その寄宿学校(ギムナジウム)には、少年たちの歌声と銃声が響き渡る…。

アウゲンブリック少年合唱団…かつては孤児院、今では子供たちに勉強と合唱を教える寄宿学校で、彼らの歌声は人々へ捧げられる癒し。

しかしその歌にはもう一つの意味があった…

あがり症のエーリヒ・少女のように美しいカルル・漠たる不安を打ち消すがごとく歌うミヒャエルなど…少年一人一人に過去があり悩みがあり、葛藤の中で過ごす日々において少年たちが心のよりどころにしているのは『合唱』。

合唱団員は歌うことで辛い記憶や哀しい思い出を忘れていく…歌が少年たちにとっても、少年たちの歌を聴く人たちにとっても癒しとなる。

日々の練習を積み重ね、練習の成果を発揮する場となる『演奏旅行』。

少年たちの得意分野によって振り分けられる様々な演目表(プログラム)があり、時に観る者を驚かせ、時に観る者を魅了する…

携わる大人たちに救われることもあるけれど、振り回されることの多い少年期を乗り越えて人は大人になっていく。

そんな少年たちの姿を見て、自分も成長するきかっけをもらえるかもしれませんよ?

楽しい事も辛い事も、初めての経験が多い少年期をどう過ごすかによって、その後の人生は変わってくると言っても過言ではない気がします。

自分で全て決めているようで、少なからず周りの影響を受けている…なんてこともあったり、「全ては子供たちのため」という大人のエゴに振り回されることも。

子供らしい発想もあれば、大人でも考え付かないような深い発想があったりと、読んでいるうちにその世界観に引き込まれてしまう作品だと思います。

まだ読んだことが無い方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?

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